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契約社員で働く

正社員と契約社員の違いとは?メリット・デメリット、向いている人をわかりやすく解説

仕事探しをしている方の中には、正社員と契約社員の違いについて曖昧な認識なので、きちんと違いや正社員と契約社員それぞれのメリット・デメリットを理解してから、就活や転職活動を進めていきたい、といった方もいらっしゃると思います。

雇用形態には正社員、契約社員、派遣社員などがありますが。これから仕事探しをする際、とても重要になるのがこれら雇用形態です。

本記事では正社員と契約社員の違いについて、メリット・デメリットも含めてわかりやすく説明します。
今の自分にとって正社員と契約社員のどちらが合っているのか、働きやすいのかを考える材料として見てください。

また当サイトでは主に、職歴なしの方や経験の浅い第二新卒や20代の方の仕事探しに役立つ情報を掲載しています。文中に関連記事としてご紹介していますので、合わせてご覧になってみてください。

正社員と契約社員の定義

まず最初に、正社員と契約社員の定義について確認しておきましょう。

正社員

正社員とは、

「雇用主と期間の定めがない雇用契約を結び、正規雇用された労働者のこと」

を指します。雇用期間の更新などはなく、基本的には会社が定める定年まで働くことが可能です。

契約社員

契約社員とは、

「雇用主と期間の定めがある有期雇用契約を結び、契約で定められた仕事を行なう労働者のこと」

を指します。非正規雇用労働者となります。

契約社員の雇用期間は最長3年(条件に該当すれば最長5年)で企業と契約社員が契約内容に合意すれば、契約更新となります。基本は1回1年の雇用期間の契約が多いです。

契約後、同じ会社に5年間勤務すると、無期雇用の契約に変更することを労働者から申し出ることが出来ます。

正社員と契約社員の違い

正社員として働く

正社員と契約社員の違いにはいくつか注目すべきポイントがありますが、一番の違いは、

有期雇用か無期雇用か

という契約期間です。詳しくは以下で説明します。

雇用期間

契約社員は有期契約で働きます。そのため、契約を更新しなければ働き続けることができません。

また雇用期間も1回の契約では最長3年となります。とはいえ、実際には多くの企業では1年ごとの更新となっています。

契約社員として同じ勤務先での勤務年数が通算5年を超えた場合、労働者からの申し出によって「無期雇用契約」に切り替えることが可能です。これを「5年ルール」といいます。

しかし無期雇用契約への切り替えの際、以下の点に注意することが必要です。

・無期雇用はあくまで契約期間に定めがなくなるだけ
・必ずしも正社員と同じ待遇ではない

昇給や福利厚生などしっかりとチェックして契約をすることが大切といえるでしょう。

給与・昇給

契約社員の場合、給与は月給制または時給制のところが多いでしょう。日給制の場合もあります。気を付けなければのは、時給制や日給制の場合です。

時給制や日給制で働く場合には、祝日などの関係で勤務日数が少ない月の場合には、給与も少なくなってしまいます。

また昇給に関しても、契約社員の場合には更新時の上がり幅は正社員と比較して小さいことが多いです。

契約社員の場合、契約時に業務内容や給与額を決めるため、期間中の昇給や昇進はありません。更新時に交渉によって決まります。

勤務条件

正社員も契約社員もフルタイムで働くことは同様ということが多いでしょう。しかし、契約社員の場合には契約時に、

・勤務時間を限定する
・勤務日数を週4日とする
・転勤なし

など条件が設定されるケースもあります。そういった点では、働き方に希望(制約)がある場合には契約社員の方が働きやすいことがあるでしょう。

休日や休暇については原則として正社員も契約社員も同様の条件で付与されます。年次有給休暇についても労働基準法上の差はありません。

仕事内容

正社員は会社から「様々な業務を通して経験を積み、裁量を持って業務を遂行できる人材となって欲しい」ということから一定期間で異動や転勤があるケースもあります。昇進の機会もあります。

契約社員は正社員とは異なり、従事する仕事内容は契約によってきめられています。そのため専門性を高めて働きたい場合には、適していると言えるでしょう。しかし、契約社員が裁量のある仕事をすることは少ない傾向にあります。

福利厚生

契約社員として働く場合、正社員では受けることができる福利厚生が対象外となる場合があります。住宅手当や家族手当など支給対象外となる企業も多いため、求人への応募時に確認しておくことが大切です。

賞与(ボーナス)

多くの企業では正社員に対して賞与(ボーナス)を支給するケースが多いです。

しかし、契約社員に対しては支給しない企業も多い傾向です。支給があったとしても正社員よりは金額が少ない、といったことも少なくありません。

賞与は企業が独自に定めるものであり、必ずしも制度があるわけではありません。

退職金

退職金に関しても賞与と同様に、契約社員には支給しない企業が多いといえます。

退職金も賞与と同様、企業が独自に定めるものであり、必ずしも制度があるわけではありません。

正社員のメリット

正社員として働くメリット

正社員として働く主なメリットをご紹介します。正社員は無期雇用であり、長く安定して働くことができることが大きなメリットだといえます。

収入が安定する

正社員として働く大きなメリットは、やはり毎月安定した給与を得られることでしょう。そのため、安定した生活を送りやすいといえます。

会社の倒産や解雇などが無い限り、一般的には職を失うことはありません。

出世・昇進の機会がある

正社員は無期雇用のため、長期視点でキャリアを積むことが出来ます。企業や人によってキャリアの積み方は変わりますが、様々な業務・部署を経験しゼネラリストとして昇進していくケースや、専門性を高めてスペシャリストとして昇進していくケースなどがあります。

近年では年齢に関わらず、成果や実績などによって昇進する企業も増えています。

社会的信用が得やすい

正社員は安定した収入が期待できるため、各種ローン(カードローン、住宅ローンなど)の審査に通りやすくなります。

賞与や福利厚生がある

前述しましたが、正社員は賞与や福利厚生が充実していることが多いです。賞与も基本給を基準に支給額を計算する企業が多いため、勤続年数や昇進によって基本給が上がる正社員は賞与額アップも期待できます。

福利厚生も企業により異なりますが、家賃補助など各種手当が充実している場合には、実質的な手取りが増えます。

また誕生日休暇、パートナー休暇など休日が充実している場合もあり、プライベートも充実させながら働きやすい企業もあります。

賞与や福利厚生の独自性が出る部分です。

正社員のデメリット

正社員として働く場合のデメリットをいくつかご紹介します。

企業によっては転勤がある

複数拠点を持つ企業で働く場合には、正社員は転勤の可能性があります。原則として従わなければならないため、家庭の状況によっては大きな負担となるでしょう。

企業によって副業が難しい

近年は副業解禁の流れがありますが、企業によってはまだまだ「正社員の副業は禁止」と就業規則で定められている場合もあります。

そのため副業をしたくてもできない場合があります。

副業によって収入を増やしたい、新しい経験を積みたい、と考える方にとっては副業禁止はデメリットに感じられるでしょう。

責任の重い仕事が多い

長期で働く前提の正社員は、経験を積むとともに大きなプロジェクトの責任者や部下のマネジメントを行うポジションとなることも増えてきます。そのため、責任の重い仕事が増えてプレッシャーを感じたり、ストレスを抱えてしまうこともあるかもしれません。

希望しない部署に配属される可能性がある

正社員として働く場合、自分が希望しない部署に配属される場合もあります。また会社側の都合によって、急な転勤や部署移動の可能性もあります。

希望しない部署に配属されてしまった場合、働き続けるか転職をするか、といった悩みを抱えてしまう可能性があります。

もちろん希望の部署への異動希望を定期的に出すことは可能ですが、会社に受け入れられるかは不透明といえます。

契約社員のメリット

工場で働く女性

契約社員として働く際のメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

スキル・専門性を高めやすい

契約社員として働く場合、契約時に業務内容を定めるため、特定の業務に従事しスキルや専門性を高めやすいメリットがあります。

そのため分野や業務を絞ってスキルアップしていきたい方には向いていると言えるでしょう。

契約内容の業務以外の仕事をしなくて良い

契約社員は雇用契約時に業務内容や責任範囲が定めらているため、基本的にはそれ以外の業務を行うことは無いでしょう。

契約社員は有期雇用ということもあり、幅広い業務を任せにくいといったことも影響しているとも言えそうです。

勤務時間を調整しやすくプライベートを大切にしやすい

企業に依るかもしれませんが、契約社員は基本的には正社員と比較して、残業は少ない傾向があります。休日出勤についても同様の傾向があります。

そのためワークライフバランスを保ちやすいといえます。プライベートや家族の時間も大切にしたい場合には、働きやすいと感じるでしょう。

勤務時間や勤務日数・曜日について条件がある場合には交渉することも可能です。

転勤や異動が無い

契約社員は正社員と違い、雇用契約時に勤務場所や業務内容を定めているため、転勤や部署異動がありません。

事情があり転勤無しで働きたい場合には、契約社員として働くことで安心して仕事をすることが出来るでしょう。

ただし、就業規則に契約社員も「転勤の可能性がある」といった記載がある場合には、業務上の都合により転勤の指示を受けることもあります。

正社員よりも採用されやすい

契約社員は正社員と比較して、企業にとっては人件費が安く、柔軟に雇用を確保できるため採用されやすいメリットもあります。

正社員の採用枠を狙うには非常に難しい大企業であっても、契約社員なら採用されやすい、といったケースもあります。

様々な職場で働きやすいともいえるため、スキルや経験を身に付けたい方には適した働き方といえるでしょう。

契約社員のデメリット

契約社員として働く際のデメリットには、主に以下のようなものがあります。

雇用が不安定・長期雇用が難しい

契約社員は有期雇用として働くことになります。契約更新はありますが、必ず次回も更新される、といった保証はありません。

そのため契約の更新時期がきたら不安になる・・・といった方も少なくありません。そういった意味では雇用は不安定です。

条件を満たすことで無期雇用契約への切り替えを申し出ることは可能ですが、待遇が正社員と同等になるとは限りません。そのため、長期で安定して働きたいを考えた場合には、転職も含めた選択肢を検討されるのが良いでしょう。

収入が安定しない

契約社員の給与は雇用契約時点で決まるため、大きな成果を上げたとしても契約で決められた給与以上は支給されません。賞与で還元される、といったことも基本的にはありません。

また契約社員は単年で契約して働くケースが多く、翌年は更新されない、といったことも十分に考えられます。契約更新されない場合には、その職場で働くことはできないため収入が無くなってしまいます。

再就職先が決まるまでは無収入となりますから、正社員と比較して契約社員は収入が安定しない点はデメリットと言えるでしょう。

退職金や賞与が少ない(もしくは無い)

正社員と比較して、契約社員の退職金や賞与は少ない傾向があります。会社によっては契約社員には退職金や賞与の支給が無い、といったところも少なくありません。

福利厚生が薄い

契約社員の場合、福利厚生が正社員と比較して少ないケースがあります。

福利厚生は2種類あります。

・法律で定められた最低限の法定内福利厚生
・企業が独自で導入している法定外福利厚生

このうち、法定外福利厚生は契約社員には適用しない、といったような場合があります。

例えば、

・住宅手当
・家族手当
・交通費

などが無いといったケースが考えられます。こうした手当が無い場合、生活に大きな影響が出てしまうでしょう。福利厚生が契約社員にどれだけ適用されるかも、職場選びの一つの基準になるのではないでしょうか。

社会的信用が低い

契約社員は正社員とは異なり、雇用の安定性に欠けるところがあります。そのため、社会的に信用が低いと判断されるケースが多くなります。

例えば、ローンやクレジットカードの申請の際には、非正規雇用である契約社員は審査で落ちる、審査に通りにくいといったことが起きやすいです。

正社員に向いている人

正社員と契約社員、それぞれの働き方のメリットやデメリットをご紹介してきました。では正社員として働くのに向いている人はどういった人なのか、まとめてみましょう。

・安定し給与を得て働きたい人
・長期で安定した働き方をしたい人
・責任ある仕事を任されてキャリアを積みたい
・社会的に信用を得たい人(ローンなどを将来的に組む予定があるなど)
・組織に帰属してチームで働きたい人
・組織で昇進、責任あるポジションを目指したい人

契約社員に向いている人

契約社員として働くことに向いている人は、以下のような人などです。

・正社員ほど仕事の責任を負いたくない人
・専門的に磨きたいスキルや仕事の領域がある人
・決められた仕事以外はしたくない人
・様々な職場で経験を積みたい人
・プライベートの時間を確保したい人
・転勤や人事異動の無い働き方をしたい人

契約社員から正社員になれる?

契約社員は様々な職場で働きやすい、といったメリットがある一方で、雇用の安定性が欠けるなどのデメリットもあります。

状況が変わり、契約社員から正社員になりたい場合、契約社員から正社員になれるのでしょうか。

結論からいうと、契約社員から正社員になれる?可能性はあります。以下のような方法で、契約社員から正社員になれるケースがあります。

正社員登用制度を利用する

企業によっては契約社員から正社員として採用する道を用意しています。正社員登用制度です。

労働経済動向調査(令和6年2月)の概況 P.14 によると、

正社員以外の労働者から正社員への「登用制度あり」は、調査産業計で76%であった。
登用制度の有無にかかわらず過去1年間(令和5年2月から令和6年1月まで)に「登用実績あり」の事業所の割合をみると、調査産業計では50%となり、産業別では「サービス業(他に分類されないもの)」58%が最も多くなった。

とあります。

求人を調べる際、将来的に正社員として働くことを考える可能性があるのでしたら、こうした正社員登用制度があるかもチェックされると良いでしょう。

転職して正社員を目指す

正社員登用制度ですが、全ての会社に制度がある訳ではありません。

また制度はあったとしても、実際に活用されていないケースもあります。正社員として採用された人はこの数年ゼロ、といったケースもあります。

契約社員から正社員になることを目指す場合、違う企業で正社員を目指す方法もあります。上手く経験やスキルをアピールすることで、現状よりも高待遇で転職先が見つかる可能性もあるでしょう。

今は様々な業界・業種で人手不足です。年齢にもよりますが、転職は比較的しやすい状況です。売り手市場といって良いでしょう。

転職で正社員を目指す方法は一つの手だと言えるでしょう。

まとめ

正社員と契約社員の違い、メリット・デメリット、向いている人を解説しました。正社員と契約社員ではその後の生活も大きく異なるものとなるでしょう。

今の状況や将来のライフプラン、キャリアプランによって働き方を考えることが大切です。契約社員の方が採用されやすいということは実際ありますが、30代後半、40代になっても契約社員では将来の生活にも大きな不安があります。

状況に合わせ、最適な働き方ができる雇用形態で働けるように行動することが大切といえるでしょう。

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