働き始めてもすぐに辞めてしまう、辞め癖がついてしまっているフリーターの方もいると思います。
アルバイトであっても、正社員として働いた場合であっても、仕事が長く続かない…
逃げ癖、辞め癖はそのままにしておくと今後色々と大変です。
仕事のスキルが身に付かないことはもちろん、短い職歴が増えてしまうと、仕事探しの時に書類選考が通らなくなってきます。
退職してしまう原因を見極めて、長く働きやすい自分に合った職場を見つける必要があります。
目次
辞め癖がある人の特徴
ちょっと嫌なことや気にくわないことがあるとすぐに会社を辞めてしまう「辞め癖」がついてしまっているフリーターの方も少なくないのではないでしょうか。
- 仕事が1年以上続いたことがない
- 20代で転職回数が5回以上ある
- 入社1日で辞めたことがある
- いつも「ここよりもっと良い会社があるはず」と思ってしまう
- 退職の意思を伝える事に抵抗感がなくなってきた
- 辞める時はいつも無断欠勤から
これらに当てはまる方は辞め癖がついてしまっているかもしれません。
色々なバイトがしてみたいからという理由で転職を繰り返すならいいのですが、嫌な事があった時の解決策として退職を繰り返しているのであればそれはもう辞め癖がついていると言ってもいいでしょう。
普段から逃げ癖があるタイプは辞め癖もつきやすい傾向がありますね。
仕事の辞め癖がついてしまうといざという時に困る
逃げ癖とは面倒事や困難な場面に遭遇した際、立ち向かって解決しようとせずにいつも逃げることで解決しようとする癖のことです。
例えば彼氏に別れを切り出したい時に別れ話がこじれるのが面倒で、いつも着信拒否やブロックをして音信不通にすることで自然消滅を狙うのも逃げ癖のある人がやりがちな手段です。
他にも友達とケンカした時に正面から向き合えずに連絡を絶って逃げてしまったり、仕事でトラブルが起きた時に何だかんだと理由をつけて逃げ出すのも逃げ癖がある人の特徴ですね。
逃げることでその場はやり過ごせても、後から大変な事態になる事も少なくありません。友達とのケンカだって話し合えば和解してより深い仲になれたかもしれないのに、逃げることでその人との関係は終わってしまいます。
逃げ癖がある人はいつも問題事から逃げてしまうので、困難に立ち向かう力や解決する力を養えません。そうなると逃げてやり過ごせるうちはいいですが、本当に重要で逃げられない問題に直面した時には非常に困った事になります。
仕事の辞め癖も同じで、20代フリーターのうちにバイトをコロコロ変えるくらいならまだかわいいものですが、これから正社員就職しても職を転々としていては30代、40代になった時大変です。
それに仕事で大きなミスを犯してしまった場合、辞めて済む問題じゃない事だってあります。問題解決する前にいつものようにバックれてしまえば、後から損害賠償を請求される最悪の事態に陥る可能性だってあるかもしれません。
仕事の辞め癖をそのままにしておくと近い将来必ず後悔します。バイトですら続けられない人は正社員就職してもすぐ辞めてしまう可能性が高いです。
辞め癖がついてしまっているフリーターの方は、就職する前にまずは辞め癖を克服することが先決かもしれません。
辞め癖は採用担当者に見抜かれる!
採用担当者はその人の職歴を見ることで、辞め癖がついているかどうかある程度判断できます。
- 転職回数が多すぎる
- 勤務期間が短い
- 職種・業種に一貫性がない
こうした場合は「辞め癖があるのではないか」と疑われてしまい、不採用になる可能性が高まります。
というのも、辞め癖がある人は
- 忍耐力が無い
- 問題解決能力がない
- メンタルが弱い
- 協調性がない
- 今回も早期退職の可能性が高い
と思われてしまいます。もし自分が採用担当者ならこんな人材は採用したいとは思いませんよね。すぐ辞めそうだし、トラブルメーカーで社内の雰囲気を悪くする可能性だってありますからね。
ですから辞め癖は今後の就職・転職に大きな悪影響を及ぼしますし、それが原因で就職先の選択肢が狭まりブラック企業に当たる確率が上がり、入社できてもまたすぐに辞めたくなって早期退職してしまう…という悪循環に陥ってしまいます。
もしすでに職歴が原因でバイトにすら受からなくなってきたという場合は、1日~1週間程度で辞めたバイト先は履歴書に書かない、面接で良い印象を残せるように全力でアピールするなどして頑張りましょう。
正社員求人に応募しても書類選考で落とされてしまうなら、職歴を応募先の仕事に関係するものに絞って記載する、強力なアピールポイント(資格や特技など)を作るという方法で挑むのが良いでしょう。
正社員就職なら就職支援サービスに登録することで履歴書・職務経歴書の添削や面接対策などのサポートが受けられます。
でご紹介しているようなフリーター向けの転職支援サービスに登録して、就職のプロの力を借りて就活するのもオススメですよ。
そして次からは「絶対にすぐ辞めない!」と覚悟を決め、最低でも1年、できれば3年は続けられるように頑張りましょう。そうすれば次に転職する際には辞め癖の印象は薄れ、今よりも転職しやすくなるはずです。
仕事の辞め癖を克服するには
辞め癖を克服するには、辞め癖によって起こるリスクをしっかりと意識する事から始めましょう。
まず先ほどから説明している通り、仕事をすぐ辞めることで職歴に傷が付き、今後の転職が難しくなります。転職回数が多すぎるというのは就活で大きく不利になるのです。
しかしリスクはそれだけではありません。問題に立ち向かわずすぐ辞めることで逃げ続けてきた人は、いつまで経っても実力がつきません。
ゲームでもレベル上げをせず逃げ続けていると、強いボスが出てきた時に勝てなくて先に進めませんよね。経験値を積まないといつまでも弱いままなんです。もし弱いままラストダンジョンに来て後戻りができなくなれば、通常の敵ですら倒せなくてレベル上げができなくなるのでそこで手詰まりです。
仕事上のトラブルや問題事を解決することは自分のレベルアップにつながります。クレーム処理は誰だって嫌ですが、数をこなして場慣れすればある程度のクレームは簡単に処理できるようになります。
ですから逃げたくなるような出来事が起きた時は、自分の経験値を積むためのレベル上げの一環だと思ってみてはどうでしょうか。難しい問題ほど得られる経験値も高いはずですから、解決した後は自分の成長を感じられるはずです。
また、逃げ癖があると人からの信頼を得られないというリスクもあります。肝心な時にすぐ逃げ出す人を信用なんて出来ませんよね。それは仕事でも同じです。
周りからの信頼が厚い人は仕事でミスした時にみんなフォローしてくれますが、信用のない人は誰も助けてくれません。もっと言えば自分のミスじゃない時ですら「どうせあの人がやったんじゃないの?」というあらぬ誤解を受けてしまう事もあるかもしれません。
そんな状態ではとても働きやすい職場とは言えず、また辞めて逃げてしまいたくなるでしょう。しかしそれはある意味自業自得なのです。
こうした逃げ癖・辞め癖のせいで生じるリスクをしっかりと理解すれば、「何とか克服しなくちゃ!」という気持ちも強まるのではないでしょうか。
辞め癖を矯正したいなら、仕事を簡単に辞められない環境に身を置くのが一番です。
すぐ仕事を辞めてしまうというのは、つまり仕事を辞めても何とかなっているからですよね。それなら「仕事を辞めたら本当にヤバイ状況」に持っていけばいいんです。
辞め癖がついている人の多くは一人暮らし、もしくは親の援助を受けていることが多いと思います。これでは仕事を辞めたとしても生活費は何とかなるので、仕事を辞めるリスクが小さいんですよね。
本当に辞め癖を何とかしたいと思っているなら、誰からの援助も受けられない場所で一人暮らしをすることをおすすめします。そうすれば仕事を辞めたら家賃が払えなくて家を追い出されてしまうし、食べるものも買えなくて生きていけません。
もしそうなった時にまた親に頼ってしまいそう…と心配なら、自分の決意を親に伝えておくのもいいと思います。そうすればご両親も「あんたが決めたことでしょ!私たちはもう助けないよ!」と心を鬼にして突き放してくれるはずだし、「もう仕事辞めたい…」と愚痴った時にも引き止めてもらえるでしょう。
他にも付き合っている恋人に「もし1年以内に仕事辞めたら別れる」と約束してもらったり、思い切って車をローンで購入して毎月支払わなきゃいけない借金を作ってしまうなど、強制的に自分を追い込む事が効果的です。
もう辞めたら後がないという状況を作ってしまえば、そう簡単には辞められなくなるはずです。
このように辞め癖を克服するための方法を自分なリに考えてみて、できるだけ早いうちに克服できるように頑張りましょう。20代のうちに何とかしないと、30代になっても職を転々としてばかりでは洒落になりませんよ。
最終的には自分の気持ち次第ですから、「ダメな自分を変えてやる!」という強い決意を持つことが大切ですよ。
仕事の辞めグセが出る原因は職場環境のせい?
仕事の辞め癖がある、どうしても仕事が長続きしない・・・といった場合、原因が職場環境にあるケースも多いです。
転職入職者が前職を辞めた理由 (厚生労働省 令和3年雇用動向調査結果の概要より)
によると、
・仕事の内容に興味を持てなかった
・能力・個性・資格を生かせなかった
・職場の人間関係が好ましくなかった
・会社の将来が不安だった
・給料等収入が少なかった
・労働時間、休日等の労働条件が悪かった
などとなっています。
中途入社した場合、職場に慣れるまでには一定の時間が必要です。
試用期間は一般的には3ヵ月~6ヵ月となりますが、その間に、自分が入社した職場の実態が分かってくるものです。
また事前に聞いていた仕事内容と実際の仕事内容が違った、といったこともあり得ます。
「自分の能力を生かせる場面が無い」
「職場の人間関係が最悪、パワハラに感じられることも多い」
「仕事内容が聞いていたものと違った・・・」
もちろん、こうした退職理由ばかりではなくて、自分自身の入社前の情報収集が甘い可能性もあります。
仕事を短期で辞めてしまうのではなく、本当に辞めた方が良いのか、続けて働くことで状況が好転する可能性はないか、上長に相談すれば解消されることはないか、などは考える必要はあるでしょう。
その上で、今の仕事を辞めて転職をするという決断をされるのであれば、次は自分に合った職場、長く働ける職場を見つけるために動くことが大切になってきます。
その方法として、職場の詳細な内部情報を得られる転職エージェントの活用をおすすめしています。