2ヵ月など短期退職する場合、転職は難しいのでしょうか。
いいえ、転職は可能です。
本記事では、短期離職した際の転職活動を成功させるポイントについて、ご紹介したいと思います。
目次
20代でも短期離職すると転職は決まらない?難しい?
就職や転職をして実際に働き始めてみて、この職場では働き続けるのは無理・・・といったこともあると思います。
入社してすぐに短期離職、その後の転職は決まらないのでしょうか。
辞めたいと思ったら、短期離職後の転職については心配になりますよね。
辞めたいと思いつつ、迷う。
我慢して働き続けるか、短期離職を選ぶか。
迷いどころかもしれません。
辞めたい理由を明確にすることが大切です。
そのうえで、短期離職という結論になるのであれば、行動を起こすことが必要になります。
職場の労働環境、人間関係、仕事内容、聞いていた待遇との相違、など様々な原因があるのではないでしょうか。
改善の見込みがあれば仕事を続けるという選択肢もありますが、それも難しいケースもあるでしょう。
2ヵ月など短期退職する場合、転職は難しいのでしょうか。
いえ、転職は可能です。
この記事では短期離職する際の転職活動を成功させるポイントについて、ご紹介したいと思います。
短期離職したら転職できない、というわけではありません
年齢やキャリア、転職回数にもよりますので状況は人それぞれになりますが、短期離職したらもう転職は無理、というわけではありません。
20代であれば、
といったエージェントは短期離職者の転職支援にも実績がありますし、30代以降でもキャリアによってはリクルートエージェントなどを活用して、十分、転職先を見つけることは可能です。
今は転職していない人の方がリスクが大きいと言われる時代です。
年齢に対して転職回数が多すぎると転職できない状況になりかねませんが、短期離職が1回目、2回目といった回数であれば、転職することは十分に可能といえるでしょう。
入社した会社をすぐに辞めたい、転職を目指したい
新卒や中途採用にて正社員就職をしてみたものの・・・
入社1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月といった早い時期に仕事を辞めた人、早期離職をした方もいると思います。
就職してみたらブラック企業だった。
いきなりもう限界・・・
といった事だってありますからね。
パワハラ、イジメ、有り得ないノルマ・・・そんな会社で頑張り続ける必要はたしかに無いと思います。
思考能力が残っている間に冷静に退職されるのは良い決断と思います。
まあ中には、自分には合わなそうな仕事だったから!
とサクッと仕事を辞める人も多いのですが。。
いずれにしても早期離職をした後、生活費のためにフリーターをしつつ再びの就職活動、という方も多いと思います。
フリーター期間が長くなると、それだけ年齢を重ねてしまうことにもなりますし、正社員就職が難しくなりますよね。
「もうこのままずっとフリーターで良い!」
という方は少ないと思いますので、正社員就職をお考えであれば、出来るだけ早い時期に転職活動をスタートされることをオススメします。
新入社員の離職率
離職率の状況について、厚生労働省がまとめた資料があるのですが、それによると、
離職率が高い順としては、
中卒 > 短期離職 > 大卒
となっています。
新規短期離職者の離職状況としては、平成26年3月卒者で、
1年目 19.4%
2年目 31.4%
3年目 40.8%
新規大卒者の離職状況としては、平成26年3月卒者で、
1年目 12.2%
2年目 22.8%
3年目 32.2%
となっています。
3年経つと、かなりの人数が離職してしまっている職場が多い事を表しています。
今だと転職にさらに抵抗がないですし、流動性も高いので入社後3年以内の離職率はさらに高いと考えられます。
中途採用を行う企業も増えてはいますので、退職理由をしっかりと説明する事ができて、入社後の仕事への熱意、やる気などをしっかりアピールすることが出来れば、早期離職後にアルバイトをしながらの就活でも十分に正社員として転職する事は可能と言えます。
ポイントは、早い時期の就職活動です。
短期離職する理由
せっかっく入社したり転職した会社をどうして短期離職することになるのでしょうか。
短期離職の理由としては主に以下のようなものがあります。
職務内容の不一致
採用面接で話されていた職務内容と実際に行う仕事が違った場合、これは大きな不満点となることがあります。
特にキャリア採用の場合、やりたい仕事があって転職するケースも多いと思いますが、面接で聞いていたような仕事ができない場合、入社早々から不満を抱えることになりかねません。
待遇の問題
給料が低い場合、待遇が予想よりも低い場合、短期間で退職を考える可能性があります。
当初は給料が安くても、
「やりたい仕事ができるなら…」
と思っていたとしても、やはりこの給与では生活が厳しい、と再び転職を考える可能性はあります。
人間関係の問題
職場の人間関係が難しい、上司や同僚と折り合いがつかない場合も退職の理由となります。
退職理由で多いのは人間関係です。
職場環境
職場の環境が劣悪で、それがストレスの原因となっている場合もあります。
これは物理的な環境(例えば騒音、汚れなど)だけでなく、労働時間やワークライフバランスの観点からも考えられます。
会社のビジョンや価値観の不一致
転職後に会社のビジョンや方針、価値観が自身のそれと合わないと感じる場合もあります。
会社のビジョンや経営方針と自身のものが一致しない場合、仕事の判断をする際に大きなストレスにつながることがあります。
健康問題
自身または家族の健康問題が発生し、それに対応するために退職を選択することもあります。
短期離職すると転職が決まらない?
前の会社を3ヵ月で辞めてしまった・・・短期離職するとその後の転職が決まりにくくなるって聞いたけど、どうなんだろう。
確かに転職に対して不安はある、といった方も多いと思います。
実際、短期離職した後の転職活動は難しくなることが多く、なかなか転職先が決まらないということから悩む方もいます。
短期離職後の転職活動、長期間にわたるのは避けたい、という場合。
短期離職者の転職活動が難しくなる原因を事前に抑えて、転職活動に取り組むことが大切です。
短期離職は履歴書に書かなくても良い?
人によっては1ヵ月以内など超短期離職をするケースもあると思いますが、そうした場合であっても履歴書に職歴は書く必要があります。
短期離職の職歴を書かず隠そうとしても、後から社会保険の手続きなどでバレる可能性はあります。
企業の採用担当者は短期離職者をこう見る
企業の採用担当者が求職者の履歴書、職歴を見て次のようなことを考えます。
・忍耐力がない
・辛いことがあるとすぐに辞める
・コミュニケーション能力がないのでは?
といったことです。
採用担当者が避けたいことの一つに、採用者が短期離職することがあります。
人材を採用するのも時間、コストがかかっています。
また企業としても採用した人に対しては教育コストも発生していますから、これから仕事を覚えてもらって活躍してもうことを期待しています。
しかし短期離職されてしまうと、人材採用もやり直しになりますし、新たに人を採用するまでに数か月かかる、といったことになります。
つまり採用コストが無駄になる、ということです。
短期離職者を採用した人事担当者も上司から叱責されることになります。
短期離職の経歴があると、早い話、
「採用してもすぐに辞めるのでは?」
と思われやすいということになります。
短期離職者が転職活動をするときの注意点
短期離職者が再度、転職を目指す場合、採用担当者に「すぐに辞める心配はない」ことをしっかりとアピールすることが重要になります。
そのためには、どういった点に注意して転職活動をするとよいかをお伝えします。
短期離職の原因を明らかにし、反省すべき点を反省する
まずは短期離職した原因を明確にしましょう。
その上で、企業研究が足りずに結果として短期離職につながってしまった、という反省すべき点は反省していることを伝える必要があります。
もちろん、今回の求人への応募についてはしっかりと企業研究をしたうえで応募したので、
「短期離職する心配は全くない」
ことを伝えます。
それでも面接官としては、心配です。
色々と角度を変えて短期離職について質問をしてくると思いますので、慌てずに落ち着いて答えていくことが大切です。
短期離職の理由を他責にしない
短期離職の理由を、前職を辞めた理由になりますが、人のせいや職場環境に制にしない、といったことも重要なポイントです。
採用担当者としては、そうした他責の退職理由を言われてしまうと、
「また同じように人のせい、環境のせいにして辞めるのでは・・・?」
と思ってしまうものです。
あくまでも短期離職の原因は自分にもあり、それを反省した上で今回の求人に応募している、ということを伝える必要があります。
短期離職する心配がないことを明確に伝える
何度も繰り返しになりますが、面接官が知りたいのは、
「この求職者を採用した場合、短期離職する恐れがないかどうか」
といったことです。
未経験者採用の場合であっても、キャリアのある経験者採用であっても共通してまずは短期離職する心配がないことを確認したいと思っています。
そのため短期離職について質問された場合、はっきりと「短期離職の心配はありません。しっかり働きたいと考えています」
といったように答える必要があります。
少しでもためらったり、自信がない声で話してしまうことは避けましょう。
短期離職後の転職、成功のポイントはエージェント選び
短期離職した場合、次の転職活動は厳しいことを前提に動くことが必要です。
一人で転職活動をしても良い結果が得られないかもしれません。
それくらい転職活動が厳しくなるケースもあります。
求人探しがポイントになります。
自分で求人サイトを利用して応募先を探す場合、採用担当者がどう考えているかといったことは当然ですが分かりません。
とりあえず応募してみるけれど、書類選考で落ちる・・・
といったことが繰り返される可能性が大です。
書類選考で落ち続けると、モチベーションが超下がります。
転職活動を辞めたくなります。
そのため、短期離職の経歴があったとしてもチャンスが得られる企業を中心に応募を進めていくことが大切です。
次にご紹介する転職エージェントは、短期離職の経歴があっても、それよりもこれからの伸びしろ、ポテンシャルを見て採用をしようと考えてくれる企業を多く取り扱っているという特徴があります。
20代、30代も活用できるエージェントがありますのでぜひ活用してみてください。
第二新卒、フリーターの転職に強いエージェント
早期離職後、キャリアに不安があったり、早期離職した事自体がマイナス評価される事を心配して就活が上手く進まない方も多いのではと思います。
そうした短期間で正社員を辞めてしまった方、早期離職者でも利用して就職活動を行いやすいのが、第二新卒向け、フリーター向けの就職支援サービスです。
当サイトでは、10代、20代向けの就職支援サービスとして、以下を中心としてご紹介をしています。
対応エリアが広いのは、DYM就職、就職カレッジです。
ハタラクティブは首都圏、大阪、名古屋、福岡といったエリアの求人紹介に強みがあります。
こうした転職エージェント、転職支援サービスを活用する事で、早期離職者である事を前提に応募可能な企業を紹介してもらう事が出来ます。
転職2回目、3回目と転職回数が増えてくると、やはり厳しくはなってはきますが転職サイトを利用した方が仕事探しは難しいでしょう。
特に第二新卒として転職活動が出来る方は、採用ニーズ高い企業は多いので短期間で転職先が決まる方は多いそうです。
様々な業界・職種の正社員求人の取り扱いがありますので、お仕事探しを希望されるエリアに拠点、面談会場がある就職支援サービスをご覧になってみてください。
自力での転職活動は短期離職者は不利になることが多いです。
サポートを利用しながら求人探し、面接対策などをしていくことをおすすめします。
短期離職後、正社員への転職、再就職を早くしなければならない理由
短期離職の後、空白期間が長くなることはできるだけ避けた方が良いです。
退職の後の計画性がないこと、転職先がなかなか決まらない訳ありの人材なのではないか、就業意欲が薄いのではないか、など印象を持たれてしまう可能性があります。
企業は空白期間が長くなっている人材の採用を避ける傾向があります。
できれば、短期離職を考え始めたら求人探し、転職活動をスタートするのがよいでしょう。
空白期間が長くなると転職先が決まりにくくなる
正社員として働いていた人が退職、在職中に転職先を決めている方もいるとは思います。
しかし、退職してから少し休んで転職活動をしようといった場合や、フリーター生活を挟んで就職活動をする場合には出来る限り早く転職活動をされる事をオススメします。
というのも、フリーター期間は多くの採用担当者にとっては単なる空白期間だからです。
もし転職活動をしていたとしても、それはそれで「何か問題があって転職先が決まらない人」というイメージにつながりやすいです。
空白期間が空くことは、単純にその後の転職活動、面接などが不利になっていく事を意味してしまうんです。
退職後、3ヶ月~6ヶ月くらいまでは、そこまでネガティブな評価を受けないとはいえますが(面接官によります)1年、2年ともし空白期間が空いてしまうと、かなり厳しい転職活動になる事は間違いありません。
転職が遅くなると、昇進も遅くなる可能性
また、退職後に空白期間が長くなってしまうと、その後なんとか転職先が見つかったとしても出世などが難しくなります。
中途採用よりも新卒からずっと働いている社員がいた場合、よほど能力に差がある場合以外は社歴によって昇進が大きく影響する企業は多いでしょう。
中途採用の社員よりも年下の上司が誕生しやすい理由でもあります。
昇進が遅れると、給料も上がっていくのが遅くなります。
その結果、生涯賃金も安くなってしまうという事に。
フリーターは確かに気楽です。
退職前、激務であった人ほど楽な生活に流されやすいかもしれません。
しかし、30代、40代になってもフリーターで良い、というわけではありませんよね。
出来るだけ早く、どこかのタイミングで正社員になるために就職活動をスタートされる事をオススメしたいと思います。
20代であればフリーター向け就職支援サイトの活用が出来ます。
思いがけず退職後の転職活動に苦戦して、時間が過ぎてしまっている方もいると思います。
そうした方であってもこうした就職支援サイトを利用して1,2週間など短期間で転職先が決まるケースもあります。
短期離職、転職を目指す場合の注意点
新卒で入社した会社や、転職した会社を短期間で退職、転職活動を行う場合、気を付けたい注意点がいくつかあります。
短期離職での転職活動は難易度が上がります。
注意点をしっかりと抑えて、準備をすることで転職先が決まらずに仕事探しが長引くリスクを減らしましょう。
短期離職する会社の職歴は評価されにくい
短期離職する場合、在籍していた会社での職歴はあまり評価されません。
入社して1ヵ月、2ヵ月という人材が、仕事で成果を挙げることは難しいでしょう。
一般的には、まだ入社した会社に慣れているような状況と考えられます。
そのため、どういった実績を上げたか、経験を積むことができたか、といったアピールをすることも難しいです。
職歴としてあまり評価されないか、そもそも評価されないと考えておくことが必要です。
採用しても再び短期離職しないか不安視される
採用活動を行っている企業としては、中途採用した人材が短期間で辞めてしまうことは最も避けたいことの一つです。
採用コストが無駄になってしまいます。
そのため、入社した場合には短期間で辞める恐れはなく、しっかり長く働き貢献したいということを伝える必要があります。
短期離職の理由を問われる
面接では確実に、短期離職する理由が質問されます。
明確に答える必要があります。
答える際のポイントは、他責にしないことです。
環境のせい、人間関係のせい、給料のせい、残業時間のせい、など。
これらはすべて、他の職場でも起こりうる問題だからです。
自分に合った仕事、働き方を見つけることが短期離職後の転職では大切
短期離職をするからこそ、次の転職先では自分に合った仕事、働き方を実現することが大切です。
再び短期離職を繰り返すことがないように、しっかりと自己分析を行ったり、企業研究をしましょう。
安易に転職先を選ぶことがないように、じっくりと熟考することが必要です。
正社員として、キャリアが短いものが連続すると基本的には転職では不利になっていきます。
それに転職を繰り返すと、年収が上がりにくい一面もあります。
一度転職をすると、転職すること自体に対しての敷居は下がります。
また嫌なことがあったりした場合には、転職すればいいや、と思ってしまいがちです。
40代、50代になってからはそうそう、転職はできなくなってきます。
長く自分らしく働ける会社、仕事に巡り合うために、短期離職後の転職活動をいい機会ととらえて、ポジティブに自分に合った会社探しの期間にあててみてもらえたらと思います。