「大学中退したらキャリアはどうなるの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大学中退社のキャリア形成、正社員としてキャリアをスタートする重要性について解説をしています。
また大学中退者の就職先探しに役立つサイト、情報源もご紹介していますので、ぜひ活用してみてください。
目次
大学中退者のキャリアはどうなる?
「大学中退したらキャリアはどうなるの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。不安があると就職活動にも力が入らないかもしれません。
この記事では、
・大学中退社のキャリア形成
・正社員としてキャリアをスタートする重要性
について解説をしています。
大学中退後の選択肢、進路はいくつもあります。どの進路を選ぶかで人生が変わる可能性があります。
大学中退した後、どんなキャリアを歩んでいきたいかをじっくりと考えて、動き出すことがとても大切です。
大学中退後のキャリアはどう考えると良い?
大学中退後のキャリアはどう考えると良いのでしょうか。まず一つ言えるのは、思っているほど大学中退は人生で不利にはならない、ということです。
もちろん「大卒新卒」の立場で就職活動はできないため、最初の就職先選びでは不利に感じたり、不平等を感じたりすることもあるかもしれません。
しかし就職活動において自分の軸を持ち、目指すキャリアを見つけることができれば、それに向かって進んでいくことができます。大学中退者でも成功者と言われる人は多くいますし、自分のやりたい仕事を見つけたり、天職を見つけて充実した人生を送ることは十分可能です。
大学中退後、キャリアをスタートさせるために、まずは焦らずに5年後、10年後、可能であればさらに先の将来どんな人生を送っていたいかもイメージしてみてください。
出来るだけ具体的にイメージすることに挑戦することが大切です。将来どんなキャリアを積んでいるかイメージをするには、自分が得意なこと、人からありがとうと言われたことがあること、などからイメージを膨らませると、大きくずれずに済むでしょう。
ひとつ言えるのは、大学中退後の就活はできれば空白期間が長くならないうちに始めた方が良い、ということです。
関連記事
大学中退後に空白期間が長くなると、なぜ就職活動が厳しくなるでしょうか?どうすれば正社員として就職に成功できるかのポイントもご紹介しています。
大学中退者の進路・選択肢
大学中退者の進路として、次のような選択肢があります。
フリーターになる
大学中退後の進路として、ひとまずフリーターになる、という人も多いです。就職した方が良いとは思うけれど、
「何をやりたいか分からない」
「少し気楽に生活したい」
「就職すると自分の時間が減りそうだから、もっと遊んでから就活を始めたい」
などなど、フリーターとして働く理由は人それぞれです。
とはいえ、明確な目的がないままフリーターになってしまうと、職歴なしフリーターのまま30代を迎えたり、さらに年を取り40代フリーターとなってしまうケースも。
大学中退後、フリーターになる場合には期限を決めて就職活動をする、といったことも考える必要があります。
正社員として就職する
正社員として就職を目指す方も多いでしょう。大学中退後、早めにキャリアをスタートしたいと就活をすぐに始める方もいます。
お金で苦労した方、経済的な理由で大学中退を余儀なくされた方の場合には、正社員として就職を目指すケースも多いといえるでしょう。
正社員として就職するメリットは多数あります。
・安定した収入が得られる
・社会的な信用が高まる
・家族が安心する
・スキルが身に付く
などです。
半面、デメリットもあります。
・学生の頃よりは自分の時間が減る
・合わない会社に就職してしまうと辛い(入社しないと分からない)
・ブラック企業も中にはある
大学中退後、職歴なしで就職を目指す場合には企業選びの基準がないでしょうから、最初の就職先選びに失敗するケースも実際あります。
ただ今の時代の流れとしては、最初の就職先で定年まで働くと考えている人は少なく、経験を積んだらキャリアアップを目指して転職する、という考えで良いと思います。
短期離職は避けた方が良いですが、2,3年など経験を積んだ後に転職するのは特に問題ないでしょう。
ニートになる
大学中退後、特にやりたいこともない…といった場合や、何らかの事情で気持ちが落ち込み何もしたくない、とニートになる人も。
ニート期間こそ長くなると就職活動にネガティブな影響を大きく与えてしまいます。それにニート期間が長くなるほど、やる気が出なくなり何をするにしても行動できなくなってきてしまいます。(ニートという状態がコンフォートゾーンになってしまいます。頭では抜け出さないといけない、と分かっていてもです)
ニート状態は早く抜け出すことを目指す必要があります。
大学中退後、職歴なしニート30代といった状況になると、就職は非常に難しくなってしまいます。
派遣社員・契約社員になる
大学中退後、派遣社員や契約社員として働くという進路もあります。とはいえ、いずれも非正規雇用ですから不安定な働き方です。
メリットとしては正社員と比較して、採用されやすいということが挙げられます。派遣社員であれば、色々な会社で経験を積むことができるためキャリア形成に役立つ可能性があります。登録している派遣会社が職場探しをサポートしてくれますから、その点もメリットといえます。
契約社員も様々な会社、現場で経験を積むことはできますが、自分で求人を探して応募することが必要です。その点、自己管理ができる人でなければ途中で辛くなるかもしれません。
派遣会社に登録した場合、紹介予定派遣で働くこともできますから、正社員を目指している方は働き方として検討してみても良いかもしれません。
派遣社員、契約社員、いずれの働き方も30代になると採用されにくくなってきます。正社員としても就職が厳しくなってきますから、年齢の期限を決めて正社員を目指して就活をスタートするなどは必要でしょう。
公務員を目指す
大学中退後、公務員試験の合格を目指して勉強を始める方も多いです。安定の代名詞として公務員をイメージする方も多いのではないでしょうか。
注意点としては、公務員試験には年齢の上限があること。目指す試験の年齢上限についてはしっかりと押さえておきましょう。
独学でも合格を目指すことは可能ですが、公務員予備校や通信教育などで学ぶ方も多いです。
専門学校に入学する
大学中退後、専門学校に入学し直す方もいます。学びたいこと、やりたいことが明確になっている方には良いでしょう。注意点としては、決して安くはない金額が入学金や年間の授業料に必要であることです。
大学中退の理由が経済的な事情であった方は、難しい選択肢でしょう。曖昧な理由で専門学校に入学してしまうと、専門中退という経歴も増える可能性があります。
大学中退して専門中退に入学を考える場合、本当に選択すべき進路なのか、学費などは払えるのか、卒業後の就職先はどうするのか、など事前にしっかりと考えておく必要があるでしょう。
大学中退後、初めての就職はキャリアに大きな影響を与える
大学中退後、最初に就職することになる会社での経験は、その後のキャリアに大きな影響を与えます。社会人としての心構え、ビジネスマナー、スキル、仕事への価値観形成、などに影響があるからです。
そのため、大学中退者の就職先選びとしては「焦らずに就職活動を進める」ことが大切といえます。焦って就職を決めてしまうと、どうしても企業研究も粗くなり、自分に合わない仕事に就いてしまったり、ブラック企業に就職してしまう可能性が高くなってしまいます。
そうなると、短期離職につながりかねません。
短期離職は経歴としては非常にネガティブですから、その後の転職活動には不利です。それに加えて大学中退という経歴もあります。
大学中退、2ヶ月で退職の短期離職、といった履歴書となると、その後の転職活動は非常に大変になってしまいます。
短期離職の職歴は、その後の転職活動の度に質問されることにもなりかねません。面接官にもよりますが、短期離職の職歴について数社前の歴であっても質問するケースは多いのです。
大学中退後の最初の就職先は、その後のキャリア形成に大きな影響を与えますから、焦らずに就職を決めず、納得できる就職先を選ぶ必要があるでしょう。
大学中退者のキャリア形成は難しい?
大学中退者のキャリア形成には難しいと言われます。その理由としては以下が挙げられます。
・最終学歴が高卒になる
・大卒と比べて高卒は給料が低い
・大学中退の経歴から辞めやすいのでは判断される可能性がある
大学中退者の最終学歴は、多くの方は高卒になるでしょう。その後に他の専門学校などに入学し直すなどがあれば別ですが、多くの方は大学中退の後はすぐに就職活動をしたり、フリーターになったりといった進路になるのではないでしょうか。
大卒と高卒を比較すると、給料には差があります。
日本の最新の政府調査によると、学歴別の給与差に関する情報は以下の通りです。
初任給に関して、厚生労働省の令和元年の調査結果では、男女計で大学院修士課程修了が238.9千円、大学卒が210.2千円、高専・短大卒が183.9千円、高校卒が167.4千円となっています。
これらのデータは、学歴による給与の違いを示しており、一般的に高い学歴を持つ人の方が平均的に高い給与を得ていることがわかります。
またこちらの資料には、大学中退者について、新卒採用のチャンスを逃した場合には初期のキャリア形成について不利になる、といった論述もあります。
参考:大学・短大中退が正社員就業と獲得賃金に与える効果の検討
年収に関しては基本的には多くの会社で、大卒と高卒では差が埋まりません。実績で昇進、給与も上がっていく
会社も増えつつありますので、高卒のハンデを給与面で跳ね返したい方は、そうした会社を探して入社を目指す必要があるでしょう。
または転職のタイミングで年収アップを目指す、といった方法もあります。
大学中退後、正社員でキャリアを始めることは大切
大学中退後、キャリア形成を始める場合には正社員としてできるだけ早い時期に働き始めることが重要です。フリーター期間、ニート期間などが長く空いてしまうと、正社員として就職しにくくなってしまうためです。
職歴なしで年齢が上がるほど、書類選考の通過率も落ちてきます。面接でも空白期間の長さを質問されて答えにくくなっていくでしょう。年齢が上がるほど就職が難しいのは、どの業界、職種にも共通して言えることです。
大学中退後、早い時期に正社員としてキャリアを始めることが大切です。その理由としては、
・早く経験を積み、スキルを身に付けることができる
・若いほど就職、転職が有利
・社会人経験が長いほど、基本的には給与が高くなりやすい
と言ったことが挙げられます。
例えば、大学中退後に5年フリーターをしてから就職した人と、大学中退後すぐに正社員としてキャリアをスタートした人では、埋めがたい差が生まれるのは言うまでもありません。
学歴にこだわりすぎないことも大切
大学中退者の就職は、学歴にこだわり過ぎないこともポイントです。中退という事実は変えられませんから、ポジティブに変換して就活に取り組むことが、就職活動成功には大切です。
企業の中には、学歴をさほど重視しないところもあります。高卒以上可、と求人を掲載している企業も実際多いです。
学歴に関係なく評価してくれる企業を選び就職できれば、ポジティブな気持ちで働くことができるでしょう。
そうした企業を探す方法の一つとして、企業の内部情報に詳しいエージェントを利用する方法をおすすめしています。
大学中退者の就職先の選び方
大学中退後の就活は、自力で行う必要があります。そのため、就職先や求人の選び方についてポイントを押さて就活を進める必要があります。
以下で就活のポイントを解説します。
学生時代の得意分野を活かせる求人を選ぶ
大学を中退したといっても、在学中に学んだ知識、スキルは生かすことができます。(大学1年生の間に前期の短期間で退学した、といった場合だと難しいかもしれませんが…)
大学中退だったとしても、求人に応募する際には「大学でどんなことを学んだか」といったことをアピールすることができます
大学在学中に学んだこと、サークル経験やアルバイト経験などをまとめて、企業にアピールできるようにしておくと良いでしょう。その際、どんなことが得意だったかなど自己分析も同時に行うと効率が良いのでおすすめです。
未経験者歓迎・学歴不問の求人を選ぶ
求人を選ぶ際ですが、未経験者歓迎・学歴不問の求人を中心に選び応募を検討することが就活をスムーズに進めるポイントです。
未経験者歓迎・学歴不問の求人は、人柄重視やポテンシャル採用の求人であることが多いです。大学中退の経歴があるからといって、不利になることも少ないでしょう。
履歴書などでも積極性やコミュニケーション能力などをアピールし、面接に辿り着けるようにアピールすると良いでしょう。コミュニケーション能力はどの企業も重視します。
大企業以外、中小企業・中堅企業の求人にも注目する
就職するなら給与が高く安定した大企業が良い、と漠然と考えている方も多いかもしれません。しかし、大企業の多くは新卒一括採用を行っており、未経験者の中途採用はあまり見受けられないのが現状です。
経験者の中途採用は行っていることがありますので、大企業を狙うのであれば、経験を積んでから転職活動で、といったことになることが多いです。
大学中退者の就職先としては、中小企業や中堅企業を狙うことが重要になります。こうした規模の企業は、人手不足に困っている場合も多く、若手人材を未経験でも採用したいと考えているケースも多いからです。
中小企業・中堅企業であってもホワイト企業や待遇が大手企業にそん色ない企業もあります。視野を広く持って就職活動に取り組むことが良い結果につながるといえます。
大学中退者の就職活動は厳しくなりやすい
就職活動、まだ年齢も若いし…と思っていたら、全然、内定が貰えない。と悩んでしまっている方もいるかもしれません。大学中退者の就職活動は厳しい傾向があります。
・大学中退という経歴からネガティブなイメージをもたれやすい
・応募できる求人が限定される
といったことなどから、就活に苦戦しやすい傾向があります。大学中退後、空白期間が長くなるとさらに就活が厳しくなりやすいため、できれば中退後の空白期間は短めにするのがよいでしょう。
とはいえ、フリーターやニート期間が既に長くなっていたとしても、20代や30代前半くらいまでであれば利用できる就職支援も多いです。人柄やポテンシャルで採用を行っている企業の求人を紹介してもらうことができますから、ぜひ活用をおすすめします。
この後、改めて大学中退後の就活におすすめの就職支援サービスをご紹介しています。
大学中退者の就職先探し、成功率を高めるには
就職活動はやみくもに進めても、なかなか良い結果(内定獲得)はできません。就職活動の成功率を高めるポイントを押さえて、一つ一つ確実に進めることが結局は近道になるといえます。
大学中退後、早めに就職活動をスタートする
大学中退後、できるだけ中退してからの期間が長く空かないようにすることが就活のプラスになります。空白期間が長いと、
・働く意欲が薄いのではないか
・就職活動をしていたが他の会社で採用されなかった理由が何かあるのではないか
・未経験者を採用するなら、もっと若い人材が良い
などネガティブな理由が生じやすくなってくるためです。
中にはアルバイトを頑張っていた、という方もいるかもしれません。しかし、アルバイト歴は基本的には職歴として評価されません。
「なぜこんなに長くアルバイトをしていたのか?」と質問されますから、それに対しての答えを用意する必要もあります。
正社員としてのキャリアをスタートすることを考えた場合には、できれば早めに空白期間が短いうちに就職活動をし、正社員として就職することを目指すのが良いといえるでしょう。
就職に役立つ資格を取得する
希望する業界、職種によっては取得しておくと評価される資格があります。大学中退者にとっても、資格は強い味方になってくれます。
プログラマーやSEを目指すのであれば、基本情報技術者試験は評価されます。事務職を目指すのであれば、MOUSEは評価されやすい資格です。
どのような職種に就くかにもよりますが、調べると就職に役立つ資格がありますから、状況に応じて資格取得を目指してみるのも方法です。
就職エージェントを活用する
大学中退者の就職をサポートしてくれる就職エージェントを利用する方法もあります。自力で就活を行うよりも内定獲得の可能性をアップすることができるので、おすすめをしています。
就職エージェントは未経験歓迎、経歴不問の求人紹介から面接対策など、求職者が就職成功するためのサポートをしてくれます。利用は無料です。
先ほどもご紹介しましたが、次のような就職エージェントがあります。対応エリアが広いのは、ハタラクティブ、DYM就職です。第二新卒エージェントneoもサポートの手厚さから選ばれることが多いです。
まずは利用できるエリアから、就職を希望するエリアと合っているかどうかチェックしてみてください。
DYM就職は30代前半の方も利用することができます。上記の中では年齢制限が一番高いので、空白期間が長い方などは相談してみることをおすすめします。
書類選考なしで面接を受けられる就職エージェントもあります。
こうしたエージェントを複数活用してみると、自分に合ったサポートのエージェントが見えてきます、口コミや評判も参考程度に、実際に自分に合ったサポートをしてもらえるか、求人の紹介内容などで判断されると良いでしょう。
大学中退理由をポジティブに伝える
面接対策で重要なのが、大学中退理由をポジティブに伝えることです。大学中退はネガティブなイメージを持たれやすいです。そのためポジティブに変換して伝えることが必要です。
とはいえ、大学中退理由は実際のところネガティブな方が多いと思います。ポイントとしては、「それを踏まえてこうしていきたい」と未来志向にポジティブに変換することです。
面接対策を徹底的にする
内定獲得をするには、面接を突破することが必要です。一般的には面接は2回、多いと3回ある企業もあります。
面接を担当する社員の役職によって、質問も変わってきます。現場の責任者と人事担当者、役員、社長では知りたいことが違ってきます。求められる回答の内容も差がありますから、面接に合わせた対策をすることも必要でしょう。
大学中退者のキャリアは色々、自分の選択次第で広がる
大学中退者のキャリア、進路などについて解説をしてきました。就職に成功するためには早めの行動、未経験歓迎の求人を選ぶ、大学中退理由を明確にする、面接対策を徹底的に行うなどいくつかのポイントがあります。
一人で就職活動を進めていくのはメンタル的にも大変な方も多いと思います。途中でどうやって就活を進めて良いか分からなくなってしまい、就活を止めてしまう…といったケースもあります。
サポートを上手く活用して就活を進める方法もおすすめです。迷った時、相談できる相手がいると就活を止めずに進めていきやすいです。
まとめ
大学中退しても正社員として就職することは可能です。ぜひ記事中でご紹介したポイントを押さえ、就職活動を成功させてくださいね。