無職、ニート。収入がない。
でも、支払わなければならない税金や保険料があります。
払うことができない場合には、減免といった方法もあります。
ニートでも支払わなければならない税金にはどういったものがあるかをまとめてみました。
目次
無職 ニートでも払わないといけない税金
無職、ニートやフリーターをしていたとしても支払わないといけない税金があります。
無職だから、ニートだから税金は払わなくて良いですよ、といったことにはなりません。
税金の中には、収入に関係無く支払が発生するものがあります。
とはいえお金が無いと支払は無理!払えません!という方もいると思います。
そのため、減免・軽減が出来る税金もあります。
無職 ニートでも税金の支払はある!
ニート、無職であっても発生する税金があります。
日本国内に住んでいるだけで支払う必要がある税金です。
学生だったころは全て親がやっていたので知らなかった・・・という方も多いかもしれません。
ニートになった後も、親が全て税金の支払いをしてくれていたりすると、ずっと知らないままかもしれません。
しかし、それだと親に何かあった後、滞納していたことを知る・・・といった事になると非常にまずいです。
ニート、無職。
収入に関係無く支払う必要がある税金には、
- 所得税
- 住民税
- 国民年金保険料
- 国民健康保険料
- 介護保険料(40歳以上)
があります。
いずれも支払わないと、大変なことになります。
でも、ニートをしていると収入が無いという方がほとんどだと思います。
払えないですよね。
税金の支払いが出来ない場合、どうしたら良いでしょうか。
所得税
まず最初に、所得税についてです。
「所得税は、アルバイトなどで稼いだお金に対して発生する税金」
です。
そのため大学在学中も、ニートになる前も全くアルバイトも何もせず収入が無い場合には発生しません。
しかしアルバイトをして稼いでいた期間があった場合、給与から天引きされています。
もし所得税が天引きされていた場合、1年のバイト代が103万円以下だった場合には天引きされた税金が全額戻ってくる可能性が高いです。
親の扶養に入っていた場合、103万円以下は所得税がかかりません。
・年収103万円以下の場合(学生バイトで「勤労学生控除申請」を行っている場合には130万円以下)
・バイト先で給与から源泉徴収している
いわゆる「所得税を納めすぎている」状況です。
少しでも手元にお金が戻ってきて欲しい、といった場合には確定申告をして還付を受ける必要があります。
ニート、無職になった後は収入が無くなっていると思いますので給与から引かれる所得税は支払う必要はなくなります。
親の扶養に入っていた場合、所得税は発生しない
親と同居していて扶養に入っていた場合には、年間所得が103万以下だと所得税はかかりません。
もし、在学中や大学中退後ニートになるまでバイトをしていて所得税が天引きされていた、といった場合には確定申告で戻ってくる可能性が高いです。
面倒ですが、お金は大切ですから確定申告の手続きをすることも考えてみてください。
住民税
「所得税は前年の収入にかかる税金」です。
所得税ですが、
所得に対してかかる「所得割」。
所得に関わらず、決められた一定金額を支払う必要のある「均等割」。
の2つがあります。
ニート、無職で今所得が全くなかったとしても納税義務が生じます。
アルバイトの場合には、住民税は普通徴収での支払が一般的です。
要するに、納付書が後から自治体から届くから自分で納付してね、ということです。
前年稼いでいた分に税金が来ますので、無職になった後に困ることが多いのが住民税です。
住民税を滞納するとどうなる?
住民税を滞納すると非常にマズイといえます。
住民税延滞金利は非常に高く、年間14.6%です。
滞納期間が長くなればなるほど支払金額もどんどん増えていきますし、いずれ財産差し押さえ請求が来てしまいます。
そんなこと言ったってお金無いし、払えないよ・・・
といったニート無職の方は、
「親に素直に言って税金を立て替えてもらう」
方法しかないでしょう。
前年の収入にかかる税金、というのが怖いところです。
一回経験しないと、よく分からないのですよね。
こうした時間差の税金の大変さって。
よくプロスポーツ選手が税金で大変、というのは年俸が激減した場合や解雇された場合です。
稼ぎも桁違いの場合には、税金も桁違いです。
前年並みの収入が無いと、税金が支払えずに破産してしまいます。
国民年金保険料
国民年金保険料は、所得に関係無く支払わなければなりません。
日本に住んでいるだけで発生する保険料です。
ただ、この国民年金保険料が高い!
令和元年度(平成31年4月~令和2年3月まで)は月額16,410円です。
少子高齢化もあり、国民年金保険料が今後下がる事は考えにくいです。
上がり続けていくと予想されます。
大きな負担です。
国民年金保険料の減免・軽減制度
ニート、無職といった他科は、減免・軽減制度を利用することが出来ます。
収入の減少や失業等により国民年金保険料を納めることが経済的に難しいときの手続きをご案内します(保険料免除制度・納付猶予制度)。
ただし、
ただし、年金額を計算するときは、免除期間は保険料を納めた時に比べて2分の1(平成21年3月までの免除期間は3分の1)になります。また、納付猶予になった期間は年金額には反映しません。
ということにもなりますので注意が必要です。
関連URL:国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度
国民健康保険料
国民健康保険料も、日本に住んでいるだけで発生する保険料です。
会社員の場合には、社会保険に加入します。
無職、ニート、個人事業主といった人は国民健康保険に加入します。
国民皆保険ということで国民全員が負担することになるため、「病院いかないし」と加入しないという選択肢はありません。
国民健康保険料を滞納するとどうなる?
国民健康保険料を滞納すると、まず督促と催告が行われます。
場合によっては訪問しての催告もあります。
延滞金も課されます。
最大で年14.6パーセントですから、これも年金の延滞金と同様に大きな負担になります。
さらに財産差し押さえもあり得るために、早めに納付相談をされることをおすすめします。
国保料の減額免除制度
所得が低い、無い人のために健康保険料の「免除・納付猶予制度」が設けられています。
条件など自治体で異なることがあるようですから、役所の窓口にまずは相談に行かれると良いです。
放置、滞納が最もマズいです。
関連URL:全商連 高すぎる国保料あなたの負担減らせますQ&A
介護保険料
40歳以上のニート、無職の方は介護保険料も支払い義務があります。
40歳以上の国民全員負担の税金です。
ニート、無職の方の場合は国民健康保険に加入していますから、保険料に上乗せされて請求されます。
急に税金が増えた、と思ったら介護保険料が加算されていたということがあります。
ニート、無職で税金が払えない時、どうすれば良い?
ニートや無職でお金が無い、去年はバイトしていたけれど今年は無職。
住民税なんて支払うお金が無い・・・
といった場合、出来ることは限られています。
まずは役所の窓口に相談に行きましょう。
最もヤバいのは、放置しておくことです。
「払いたいけれど、今お金が無くて・・・」
といった方の場合には、親身に相談にのってくれる担当者は多いはずです。
どうしても支払わなければならない税金は「親に素直に相談をして立て替えてもらう」か、急いでアルバイトをして支払ってしまう。
もしくは就職して給与を得て支払う。
そうした気持ちがある方には差し押さえ請求を待ってくれる場合もあるでしょう。
(といっても限度はありますが)
分割して支払うといった対応も取ってもらえるケースもあるようです。
軽減免除制度を利用できる場合もあります。
条件が自治体によって異なることも多いので、役所の窓口に相談に行かれるのが最も確実です。
ニート、無職を脱出して正社員になりたい
税金だってちゃんと払えるものなら払いたい、ただ今は仕事をしていないだけ・・・就職したい。
といったニート、無職の方で早く仕事をしたい、といった場合には就職支援の活用をおすすめします。
といった就職支援サイトは20代ニート・無職から正社員就職を目指す方に内定率が高いのでおすすめです。
就職カレッジは研修が受けられるため、就職活動が初めてという大学中退ニートの方でも安心です。
30代の方でも就職支援を利用できます。
ハタラクティブは幅広い業界・職種の求人を扱っていることも、利用するメリットに挙げられます。
30歳を超えたニート・無職の就職支援
30歳を超えている場合には、利用出来る就職支援サイトが限られてきます。
その中で、30代前半までであれば就職相談が可能なのが次のような就職支援サイトになります。
⇒ DYM就職
DYM就職は35歳までの方が利用出来ます。
⇒ 就職カレッジ
就職カレッジは34歳までの方が利用できます。
書類選考なしで面接が受けられる点も、大きなポイントではないでしょうか。
330歳を超えたばかり、30代前半のニート、無職の方で正社員就職を希望する場合には相談をされてみることをおすすめします。
無職ニートの就職活動
無職ニートの状況から脱出したい、といった場合には行動をする必要があります。
行動とは、就職活動です。
家で待っていてもうちで働かないか?と誘いが来ることはありません。
求人サイトに登録をしてスカウトメールを待っていても、やりたい仕事のスカウトが来ることはまずないでしょう。
警備員やタクシー求人といったスカウトばかりです。
就職活動をする方法として、わかものハローワークを利用するという方法もあります。
他には、民間の就職エージェントを利用して就職を目指す方法もあります。
中でも就職カレッジはニート歴が長い方でも就職成功した例も多く、おすすめです。
ニートから正社員になるには、年齢が若い方が有利です。
少しでも早い時期に行動を起こすことをおすすめします。
まとめ
無職ニートでも支払わなければならない税金について解説しました。国民年金は大きな負担になると思います。
親に払ってもらうのも一つの手ではありますが、それも経済的に難しいケースもあるでしょう。放置は避けなければなりませんから、免除なども検討して見ると良いかもしれません。
何より、早く就職に向けて行動されるのがよいのではないでしょうか。働き始めるために利用できる就職支援サービスも今は多数あります。
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。