Webマーケティング副業の始め方を解説!未経験から初案件につなげる手順

Webマーケティング副業の始め方。未経験から初案件につなげる手順。

「Webマーケティングの副業に興味はあるけれど、どんな仕事があるの?」
「未経験から、何をどの順番で準備すればいいのか分からない」
「実績がない状態で応募しても、選んでもらえるのか不安」

といった迷いのある方も多いのではないでしょうか。

Webマーケティングの副業について、未経験の方から聞かれることもあります。そこで今回は、私自身のSEO・記事制作やメディア運営の経験をもとに、主な仕事内容と始め方をまとめました。

また、本業ではクラウドソーシングを利用し、主にライターの方へ仕事を依頼しています。未経験の方に依頼することもあるため、発注する側として重視している点もお伝えします。

始め方の大きな流れは、使える時間を確認して分野を決める→基礎を学ぶ→自分で実践して成果物を作る→案件に応募する→納品して振り返る、の5つのステップです。知識や成果物がない状態から、すぐに安定して受注できるわけではありません。ただ、順番に準備していけば、初めての応募に必要なものをそろえることは可能です。本業や、自分のブログ・SNS運営ですでに経験がある方は、手順4の「実績をまとめて、小さな案件に応募する」から読んでいただいても大丈夫です。

初めての応募に向けた準備のヒントになれば幸いです。

目次

Webマーケティング副業にはどんな仕事がある?主な種類と仕事内容

「Webマーケティング」と一口に言っても、具体的にどんな作業をするのか、イメージしにくいかもしれません。

Webマーケティングの副業とは、Web上での集客や、商品の販売・問い合わせにつながる活動を、本業以外の時間で行う働き方です。主な仕事は、表1の5つに分けると整理しやすくなります。

表1 Webマーケティング副業の主な種類

分野主な業務報酬の得方
SEO・記事制作検索意図の調査、記事の構成・執筆、既存ページの改善依頼された記事や支援業務への報酬
SNS運用投稿文・画像の制作、投稿管理、反応の集計・改善依頼された制作物や運用支援への報酬
Web広告運用広告の入稿、配信管理、効果の集計・改善依頼された広告運用や補助業務への報酬
アクセス解析・レポート作成データ集計、レポート、成果や改善点の整理依頼された集計・分析・報告業務への報酬
自分のブログ・SNS運営自分の媒体での発信、集客、改善広告・アフィリエイト等による収益

表1のとおり、Webマーケティングの副業には、企業などから依頼を受けて報酬を得る方法と、自分の媒体で広告やアフィリエイトなどの収益を目指す方法があります。

また、5つの分野は、きれいに分かれているわけではありません。例えば、SEOや広告運用の仕事の中で、アクセス解析やレポート作成を担当することもあります。

文章を書く仕事やWebサイトを作る仕事が、すべてWebマーケティングの副業に当たるわけでもありません。集客や問い合わせ、販売など、何のための制作物かがはっきりしている仕事だと考えると分かりやすいでしょう。それぞれの報酬の目安に関しては、報酬と稼働時間の章で解説します。

まずは表1の中で、興味のある分野や、これまでの経験とつながりそうな分野がないか探してみてください。

未経験者でも始めやすいWebマーケティング副業

未経験から始めるなら、どの分野が向いているのか気になると思います。

ここでいう「始めやすい」とは、自分で学習や試作を始められること、または担当する範囲が限られた募集を検討できることです。知識や準備がなくても受注できる、すぐに収入になる、という意味ではありません。

本記事では、次の3つを入口の候補として紹介します。

SEO記事のライティング

SEO記事のライティングには、調査・構成から担当する仕事と、支給された構成に沿って執筆する仕事があります。未経験から検討するなら、担当範囲と執筆ルール、確認者が明確な募集が候補になるでしょう。クラウドソーシングでは、タイトルや見出しが支給され、執筆を担当する募集も見られます。

一方で、調査・構成から任される仕事や、サイト全体のSEOの方針を考える仕事は、検索意図の分析や設計の経験が求められることがあり、未経験の方にとっては、応募しても採用されるのは難しいケースが多いです。

得意分野の知識や、本業で文章を書いてきた経験を生かせる余地があるのも、ライティングの特徴です。応募の前には、サンプル記事を1本用意し、次の点を練習しておくとよいでしょう。

  • 情報の出典を確認し、本文に示す
  • 結論を先に書き、読みやすい文章に整える
  • 指摘を受けたら、どこをどう直したかを説明できるようにする

募集に「未経験可」とあっても、求める品質や知識は依頼主によって異なります。任される工程(執筆のみか、構成から担当するか)、執筆ルールの有無、誰が原稿を確認するか、修正の範囲を確かめておきましょう。私がライターの方を選ぶときに見ている点に関しては、手順4で紹介します。

SNSの投稿文・画像制作などの運用補助

SNSの運用補助には、投稿文や画像の制作、投稿作業、反応の集計など、さまざまな仕事があります。未経験から検討するなら、発信の方針や素材、確認する担当者が決まっている募集が入口の候補になります。例えば、テンプレートや写真素材が支給され、それに沿って投稿画像を作るといった、担当する範囲がはっきりした募集です。

準備としては、想定する企業と読者を決めて投稿を試作したり、画像作成などに使うツールの操作に慣れておいたりすることが可能です。ただ、普段SNSを見たり投稿したりしている経験だけで、企業のアカウントを運用できるとは限りません。企業の発信には、伝えたい相手や目的、使ってよい表現のルールがあるためです。

応募の前には、表現のルール、使う素材の権利、公開前に誰が承認するかを確認しておきましょう。発信の戦略づくり、広告予算の管理、トラブルが起きたときの対応まで一人で請け負う仕事は、負担が大きいうえに、未経験の方が応募しても採用されるのは難しいケースが多いです。

自分のブログ・SNS運営

自分のブログやSNSの運営は、企業からの受注を待たずに、自分で実践を始められる方法です。記事の作成やアクセス解析などの勉強を兼ねて始めるのもおすすめです。何を目的に、どんな内容を作り、どんな反応があって、次に何を変えたかを記録しておくと、後で成果物として説明しやすくなります。

広告やアフィリエイトで収益化する道もありますが、これは企業から初めての案件を受注する方法とは別のルートです。記事や投稿を作っただけで収入になるわけではなく、収益が出ない期間が続くこともあります。

書いた記事によっては、応募するときのポートフォリオとして使う方法もあります。ただし、自分のブログやSNSでの発信は、応募の際に実績としてみなされないケースも多いため、注意が必要です。自主運営の経験と、依頼を受けて行った仕事の実績は、分けて書いておきましょう。アクセス数などの数値がまだない段階でも、作った記事や投稿と、そのときに考えたことは整理しておけます。

3つのうちどれを選ぶかは、得意な領域、試作できる成果物、担当できる範囲、確認してくれる人がいるか、連絡できる時間帯を目安にするとよいでしょう。広告運用やアクセス解析の仕事も、未経験だから応募できない、というものではありません。基礎知識や操作の経験、教えてもらえる体制が、募集の内容と合っているかで判断していただけたらと思います。選んだ業務をどう準備するかは、5つのステップで解説します。

Webマーケティング副業はいくら稼げる?報酬と稼働時間の考え方

副業を始めるなら、どのくらいの収入になるのかは気になると思います。

収入は、経験、担当する範囲、単価、件数、使える時間によって大きく変わります。学習や自主制作をしている期間は収入がないこともありますので、初月からいくら稼げる、とは言えません。

Webマーケティングの副業の報酬には、記事1本・投稿1件といった成果物ごと、時間単価、月額の支援など、いくつかの単位があります。記事の場合は、「文字単価」(1文字あたりの金額)で示されることもあります。報酬を比べるときは、金額だけでなく、含まれる作業と必要な時間も確認しておきましょう。例えば、記事単価や月額の報酬を、想定する作業時間で割ると、時間あたりの金額を考える目安になります。

また、広告の仕事で目にする金額が、運用する広告予算なのか、作業への報酬なのかも分けて見ておきましょう。フルタイムに近い稼働を前提にした月額を、短い時間で行う副業の収入と比べないことも同様です。

参考として、クラウドソーシングで見られた募集の例を表2にまとめました。トライアル(本契約の前に試しに行う作業)がある募集は、本契約とトライアルの報酬を分けて記載しています。

表2 クラウドソーシングで見られる募集の例(2026年10月時点)

仕事内容報酬の例主な条件の例
SEO記事の執筆(未経験可)本契約:文字単価0.6円〜
トライアル:3,000文字で1,000円前後
ポートフォリオの提出、テーマ指定のトライアル(医療系など)、AIツールの使用禁止
SEO記事の制作・リライト(経験者向け)文字単価1.5円〜。納品数に応じて単価が上がる募集もSEOライティングの経験(30記事以上など)、選考時の適性テスト、定期ミーティング
Instagramの投稿制作(未経験可)1投稿(画像6〜8枚)2,000円〜素材は発注者が用意、週1〜2投稿、24時間以内の連絡

これらは担当範囲や応募条件の異なる募集の例で、平均の金額や、経験年数ごとの相場を示すものではありません。また、金額は募集ページの表記に沿っており、税込・税抜が明記されていないものもあります。実際の受取額とは異なる場合がありますので、応募するときは、その時点の募集ページで条件を確かめてください。

では、「月5万円」を目標にすると、どのくらいの時間が必要になるのでしょうか。仮の数字で分解してみます。次の単価と作業時間は説明のための仮定で、相場ではありません。

  • 1件1万円の仕事を5件受けると、売上は月5万円
  • 1件の作業に8時間かかるとすると、作業時間だけで月40時間(1か月を4週とすると、週10時間ほど)

実際には、ここに応募や連絡、修正にかかる時間が加わります。また、5万円は売上で、クラウドソーシングの手数料や、仕事に使うツールなどの経費、税金を差し引く前の金額です。手元に残る金額は、これより少なくなります。

同じ仮定で月10万円を目指すと、10件、作業時間だけで月80時間(週20時間ほど)です。件数を増やすか、単価を上げるか、担当する範囲を広げるかは、経験と使える時間から考える必要があるでしょう。未経験から始める場合は、学習や応募にかかる時間も必要です。月10万円を短期間で得られる前提で、収入の計画を立てないほうがよいと思います。

1件1万円・作業8時間と仮定すると、月の売上5万円は5件で作業40時間、10万円は10件で80時間。1か月を4週とすると週10時間・20時間ほどで、応募・連絡・修正の時間は別途必要。
単価と作業時間は説明用の仮定で、相場ではありません。1か月を4週として計算。売上は手数料・経費・税金を差し引く前の金額です。応募・連絡・修正の時間は別途必要です。

目標の金額を決めるときは、まず週に何時間使えるかから逆算してみてください。

未経験からWebマーケティング副業を始める5ステップ

何から手をつければよいか分からず、情報収集ばかりが続いてしまう方もいると思います。

未経験から始めるときは、次の5つのステップで進めます。各ステップでは、行うことと、用意するものを紹介します。

  1. 使える時間を確認し、取り組む分野を決める
  2. 選んだ分野の基礎を学ぶ
  3. 自分で実践して、成果物と記録を作る
  4. 実績をまとめて、小さな案件に応募する
  5. 納品・報告を行い、次の改善につなげる

どのくらいの期間で進められるか、いつまでにいくら稼げるかは、人によって大きく異なります。学んだことを試し、試して分からなかったことをまた学ぶ、というように、行き来しながら進めていけば大丈夫です。

Webマーケティング副業の5ステップ。時間と分野を決め、基礎を学び、実践して成果物と記録を作り、小さな案件に応募し、納品・報告から改善につなげる。学習と実践は行き来する。

1.使える時間を確認し、取り組む分野を決める

最初に、副業に使える時間を書き出します。平日と休日それぞれの作業時間に加えて、打ち合わせやメッセージの返信ができる時間帯も確認しておきましょう。作業の時間はとれても、日中は連絡できない、ということもあるためです。本業の副業に関するルールも、このタイミングで確認しておきます。確認する内容に関しては、始める前の注意点で解説します。

次に、クラウドソーシングなどで実際の募集を読み、自分の経験や興味と、求められるスキルを照らし合わせます。すべてを学び終えてから案件を探すより、早めに募集を見ておくほうが、何を学べばよいかがはっきりします。

文章を書く仕事を考えている場合は、書くことだけでなく、調べることや、指摘を受けて直すことも続けられそうかを考えておくとよいでしょう。

用意するものは、次の3つです。

  • 取り組む分野と、最初に応募したい業務の候補
  • 週あたりの作業時間と、連絡できる時間帯
  • 募集を見て気づいた、足りないスキルのメモ

2.選んだ分野の基礎を学ぶ

分野が決まったら、その業務に必要な基礎から学びます。どの分野にも共通する基礎として、次の3つがあります。

  • 依頼主や読者が、何を目的にしているか
  • 成果を、どの数値で確かめるか
  • 依頼内容をどう確認し、どう報告するか

分野ごとの学習には、公式の資料が役立ちます。例えば、SEOであれば、Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」に、Google検索でサイトを見つけてもらうための基本がまとめられています。(参照:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド|Google 検索セントラル)

広告運用やアクセス解析であれば、Googleのスキルショップに、Google広告やGoogleアナリティクスの無料のオンライントレーニングが用意されています。(参照:スキルショップ|Google)

SNSの投稿制作を選ぶ場合は、対象のSNSの公式ヘルプで投稿の形式や利用上のルールを確認し、画像制作ツールの基本操作を学びます。あわせて、想定する企業と読者を決め、投稿文と画像を試作してみましょう。

書籍や動画の講座も、公式の資料だけでは分かりにくい部分を補う手段になります。

資格の取得やスクールの受講は、必ずしも必要ではありません。学習には時間がかかりますし、有料のものは費用もかかりますから、内容を確かめて、自分に合うかを見極めることが大切です。スクールを検討する場合は、次の点を確認しておきましょう。

  • 学べる分野が、取り組みたい業務と合っているか
  • 課題の添削や、実践の機会があるか
  • 受講料の総額と、必要な学習時間
  • 途中で解約する場合の条件
  • 案件の紹介がある場合は、その条件

生成AIは、分からない用語を整理したり、記事や投稿の案を出したりする補助に使えます。ただ、情報が正しいかの確認や、数値の意味の理解、最終的な判断は自分で行います。

用意するものは、担当したい業務の流れを自分の言葉で説明したメモと、次のステップで試す課題です。

3.自分で実践して、成果物と記録を作る

基礎を学んだら、自分のブログやSNS、自分で決めた課題などで、実際に手を動かします。ここで作ったものが、応募のときに見せる「成果物」(ポートフォリオに載せる記事や投稿などの作品)になります。

このとき、実際の案件、自主制作、学習の課題は、区別して記録します。自主制作を、依頼主のいる仕事の成果のように見せることは避けましょう。

例えば、「議事録の書き方」をテーマに、SEO記事を自主制作する場合を考えてみましょう。説明用の架空の例です。

  1. テーマを決める(議事録の書き方)
  2. 検索結果や上位の記事を見て、検索意図を調べる
  3. 記事の構成を作る
  4. 記事を書く
  5. 公開できる場合は、読まれ方や反応を確認する

公開しない場合も、作った構成と原稿に、見出しや説明の順番を決めた理由を添えておけば、応募するときに成果物として示すことが可能です。検索意図の調べ方は検索意図の調べ方を5つの手順で解説した記事で、議事録を例にした構成案の作り方は記事構成の作り方で解説していますので、あわせてご覧ください。

記録しておく項目は、次のとおりです。

  • 目的と、想定した読者
  • 自分が担当した範囲
  • 行った内容と期間
  • 確認できた数値
  • 考えたことと、次に改善したいこと

数値がまだない場合は、「未取得」のまま残しておきます。成果を大きく見せるために、数値を補うことはしないようにしましょう。

用意するものは、見せられる成果物(記事や投稿など)と、成果物ごとの記録、何を考えて作ったかの説明です。

4.実績をまとめて、小さな案件に応募する

成果物がそろったら、ポートフォリオにまとめます。ポートフォリオとは、自分の成果物を、応募先に見せられるようにまとめたものです。成果物だけでなく、目的、担当範囲(自分が受け持った作業)、行った内容、結果または検証中の点を添えておくと、依頼主が判断しやすくなります。

本業や、自分のブログ・SNS運営で経験がある方は、このステップから始めることも可能です。その場合、勤務先や取引先での仕事を載せるときは、公開してよいと許可を得たものだけを使いましょう。

手順3の自主制作をもとにした、ポートフォリオの記入例が表3です。

表3 ポートフォリオの記入例(説明用の架空例)

項目記入例
種別自主制作
テーマ議事録の書き方
目的・対象議事録の書き方に迷う読者に、記載事項とまとめ方を伝える
担当調査・構成・執筆
成果物構成案と原稿
公開・結果未公開・数値未取得
説明すること何を調べ、構成や説明の順番をどう決めたか

公開済みの実績がなくても、このように、作ったものと考えた過程を示すことは可能です。

ポートフォリオができたら、応募する案件を選びます。最初は、小さな案件から始めるとよいでしょう。ここでいう小さな案件は、報酬の安さで選ぶものではありません。担当する作業の範囲が限られていて、納期や自分が負う責任を把握でき、使える時間とスキルで対応できる案件を指します。

募集を読むときは、次の点を確認します。

  • 作業の内容と、必要な経験
  • 納期と、連絡が必要な時間帯
  • 報酬と、修正や追加の作業の扱い

応募文には、次の内容を書いておきましょう。

  • 募集内容と、自分の経験や関心とのつながり
  • 対応できる範囲
  • 関連する成果物(ポートフォリオ)
  • 進め方と、作業できる時間
  • 事前に確認したいこと

未経験であることを隠したり、実績を大きく見せたりする必要はありません。できることと、これから確認したいことを正直に書いておくほうが、依頼主との認識のずれを防ぎやすくなります。

ここで、発注する側から見たポイントもお伝えします。私がクラウドソーシングでライターの方に仕事を依頼するとき、選考で見る点はいろいろあります。主なものを挙げると、次の2つです。

  • 記事のテーマに関する実務経験があること
  • 修正やフィードバックに真摯に対応してくれること

一つ目は、私自身が一次情報を大切にしており、実体験に基づく具体的な話を記事に生かせる方を重視しているためです。ライターとしては未経験でも、これまでに経験した仕事が、記事を書くうえでの強みになることがあります。例えば、ある業界で働いてきた方が、その業界の記事を書く場合です。

GoogleもE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という考え方を示しており、コンテンツを見直す観点の一つとして、実体験や深い知識が示されているかを挙げています。ただ、E-E-A-Tそのものは、検索順位に直接影響する要因ではないとも説明されています。(参照:有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成|Google 検索セントラル)

二つ目で大切にしているのは、指摘を受け止めて、必要な確認や修正に取り組んでいただけることです。際限のない修正を求めているわけではありません。

なお、これはライターの方を選ぶときの話です。広告運用やSNS運用など、ほかの業務では見られる点が異なることもあるでしょう。

用意するものは、ポートフォリオと、応募する案件の候補、応募文です。

5.納品・報告を行い、次の改善につなげる

案件を受注したら、まず依頼内容を確認し、分からない点は作業を始める前に質問します。方向性を途中で確かめたほうがよい場合は、途中で報告を入れましょう。

納品の前には、自分で品質を確認します。記事であれば、内容が出典と合っているか、数値や固有名詞に誤りがないかを確認しましょう。あわせて、執筆ルール(レギュレーション)、出典の表記、リンク先、納品の形式も確かめます。執筆ルールにどのような項目があるかは、ライティングレギュレーションの項目と作り方で解説しています。

公開後の数値の確認や、改善の提案まで行うかどうかは、契約で決めた範囲と、与えられた権限の中で判断します。合意していない作業まで、自分から広げていく必要はありません。

納品が終わったら、作業時間、修正の内容、受けたフィードバックを記録しておきます。次に見積もるときや、対応する範囲を決めるときの材料になります。継続の相談をする場合も、行った仕事の内容をもとに提案すると、話を進めやすくなるでしょう。

用意するものは、納品物と作業の報告、作業時間・修正・フィードバックの振り返りの記録です。なお、受けた仕事を実績として公開する場合は、社名や数値を出してよいかを、依頼主に別途確認します。

まずは手順1の時間の書き出しから、取りかかってみてください。

Webマーケティング副業の案件を探す方法

案件を探そうとしても、サービスが多くて、どこから見ればよいか迷う方もいると思います。

案件を探す方法は、主に3つあります。掲載されている案件の数や、目立つ高い金額だけで選ばず、自分の経験、使える時間、担当できる範囲、仲介や支払いの仕組みに合うかで選ぶことが大切です。すべてのサービスに登録する必要はありません。

クラウドソーシングで、対応できる募集を探す

クラウドソーシングは、記事や投稿の制作など、単発の募集を探しやすい方法です。主なサービスにクラウドワークスやランサーズがあり、未経験可の募集も掲載されています。

探すときは、「Webマーケティング」だけで検索するより、「SEO記事」「記事作成」「投稿作成」のように、具体的な作業名で検索すると、自分が対応できる募集を見つけやすくなります。

ただ、未経験可の募集でも、品質や必要なスキルの条件はあります。トライアルやポートフォリオの提出が求められることもあるでしょう。トライアルの報酬は本契約と別に設定されていることがありますので、両方の条件を確認しておきます。

あわせて、サービスの手数料、報酬の支払いの仕組み、修正の範囲も確認しておきましょう。例えばクラウドワークスでは、報酬からシステム利用料が差し引かれ、その利用料には消費税もかかります。料率は報酬額や仕事の形式によって異なりますので、契約前に公式ページや契約画面で、実際の受取額を確認しましょう。(参照:ワーカーシステム利用料|クラウドワークス)

手数料の金額や計算の方法はサービスごとに異なり、変わることもあります。各サービスの仕事検索とあわせて、手数料の公式ページも見ておくと安心です。

マッチングサービス・エージェントで、経験に合う案件を探す

副業向けのマッチングサービスや、フリーランス向けのエージェントも、案件を探す方法の一つです。自分で募集を探して応募する形と、担当者から案件の紹介を受ける形があり、受けられる支援の内容も異なります。

こうしたサービスでは、実務経験や、月あたりの最低稼働時間、平日の打ち合わせへの参加などが条件になっていることがあります。掲載されている月額の報酬も、フルタイムに近い稼働を前提にした金額なのか、実際の稼働時間に対応した金額なのかを確認しておきましょう。高い月額が表示されていても、短い時間で働く副業の月収になるとは限りません。

本業などで経験がある方は、早めに検討してもよいと思います。未経験の方は、まず自分が応募できる募集があるかを確かめてから、登録を考えるとよいでしょう。

知人の紹介や発信から、仕事につながる接点を作る

これまでの仕事のつながりや、自分のブログ・SNS・ポートフォリオを通じて、仕事につながることもあります。どんな仕事ができるか、どこまで対応できるかを、普段から分かる形で伝えておきましょう。

発信するときは、実績を大きく見せず、行ったことと、そのときに考えたことを示します。知人からの依頼でも、報酬・納期・作業の範囲は、文章で残しておくと安心です。

また、本業の顧客の情報を使った営業や、本業と利益がぶつかる仕事には気をつける必要があります。仕事を紹介してもらうために、有料のコミュニティに入ることも必須ではありません。

まずは、自分の経験と時間に合いそうな方法を一つ選び、実際の募集を眺めてみてください。

Webマーケティング副業を始める前に確認したい注意点

準備が進むと、すぐにでも応募したいと思うかもしれません。

その前に、本業のルールと使える時間、契約の条件、税金の手続きの3つを確認しておきましょう。

本業の規則と、無理なく対応できる時間を確認する

会社員の方は、まず就業規則や雇用契約で、副業についての決まりを確認します。副業が認められているか、届出や許可が必要か、同業での仕事(競業)や、仕事で知った情報の扱い(秘密保持)について決まりがあるかがポイントです。本業の経験を記事や成果物に生かす場合も、勤務先や取引先の情報を許可なく書かないことが大切です。分からない点は、勤務先に相談しましょう。

厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」で、企業や働く方が副業・兼業について留意すべき事項をまとめています。働く方向けのリーフレットもありますので、あわせて確認しておくとよいでしょう。(参照:副業・兼業|厚生労働省)

時間については、作業そのものだけでなく、打ち合わせ、メッセージの返信、急な修正への対応にかかる時間も見積もります。「リモート可」と「土日だけの対応で可」は別の条件ですので、募集の内容や契約で確かめておきましょう。

土日が中心になる方は、決められた納期までに成果物を納める仕事が候補になります。ただ、同じ職種名でも平日の連絡が必要な案件もありますので、職種名ではなく仕事の内容で判断します。睡眠時間を削ったり、本業に支障が出たりするほど仕事を引き受けることは避け、負担が分からないうちは、受ける範囲を小さくしておくと安心です。

仕事内容・報酬・情報の扱いを、契約前に確認する

仕事を受ける前には、次の点を確認します。

  • 成果物と、対応する範囲
  • 納期と、検収(納品物の確認)や修正の扱い
  • 報酬の額と支払日、追加作業の扱い
  • 連絡を取れる時間帯
  • 公開や予算の変更を、誰が承認するか
  • 自分に与えられる権限(アカウントへのアクセスなど)
  • 実績として公開してよいか
  • 生成AIを使ってよいか、使ってよい工程

条件は口約束で済ませず、メールやメッセージなど、文章で残しておきましょう。

事業者から仕事を受け、従業員を使わずに働く方は、フリーランス法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)の対象になる場合があります。例えば、発注事業者は業務を委託したとき、直ちに、仕事の内容や報酬の額、支払期日などの取引条件を、書面やメールなどで明示しなければならないとされています。(参照:フリーランス法特設サイト|公正取引委員会)

対象になる条件や、発注事業者の義務の詳細は、公正取引委員会のサイトで確認してください。

また、次のような募集には気をつけましょう。

  • 高額な教材の購入や、借入れを前提にしている
  • 仕事の内容や、かかる費用の総額が分からない
  • 極端な収入を保証し、契約を急がせる

当てはまる場合は、すぐに契約せず、内容を確かめてから判断しましょう。

顧客のデータや、預かったアカウントは慎重に扱います。生成AIを使う場合は、入力してよい情報と、使ってよい工程を、依頼主に確認しておきましょう。

売上と経費を記録し、必要な税務手続きを確認する

副業を始めたら、報酬の総額、差し引かれた手数料や源泉徴収税額、実際の入金額、仕事に使った経費を分けて記録し、領収書なども保管しておきます。手数料などが差し引かれた後の入金額が、そのまま売上になるわけではありません。所得は、売上などの収入から必要経費を差し引いて計算します。

給与を1か所から受け取り、その給与が源泉徴収の対象となる会社員の場合、給与所得・退職所得以外の所得金額の合計額が年間20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要です。申告が必要かどうかは給与の受け取り方などによって異なりますので、詳しくは国税庁のサイトで確認してください。(参照:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁)

所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告が必要になる場合があります。住民税の手続きは、お住まいの自治体で確認しておきましょう。開業届の提出や、インボイス制度への登録、所得の区分などは、個別の状況によって判断が変わります。迷う場合は、税務署や税理士などに相談するとよいでしょう。

副業を始める前に、勤務先の規則と、ご自身に必要な税の手続きを一度確認しておいてください。

まとめ まずは取り組む分野と、次に作るものを決めよう

Webマーケティングの副業は、取り組む分野を選び、基礎を学び、自分で実践して記録を作り、小さな案件に応募して、納品と振り返りを重ねていく、という流れで始めることが可能です。

読み終えたら、次の3つから取りかかってみてください。

  1. 副業に使える時間と、連絡できる時間帯を書き出す
  2. 実際の募集を見て、取り組む分野を一つ選ぶ
  3. 練習として作る成果物を一つ決める

本業や、自分のブログ・SNS運営で経験がある方は、公開してよい実績と、対応できる範囲の整理から始めるとよいでしょう。

SEOや記事制作を選んだ方は、成果物を作る最初の一歩として、記事構成の作り方も参考にしてください。最初から完璧を目指さず、できるところから少しずつ始めていただけたらと思います。

参考資料・出典

いずれも2026年10月25日に内容を確認しています。

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この記事を書いた人

企業のオウンドメディアで、企画・構成・執筆・編集から、SEO改善、アクセス分析まで担当しています。HR・キャリア・介護領域を中心に、外部ライターの進行・品質管理にも携わっています。

「編集実務室」では、日々の運用で試したことや考えたことをもとに、記事制作、SEO・AI検索への対応、生成AIの活用について発信しています。ひとりでメディアを運営する方にも役立つよう、実務で使える考え方や進め方をまとめています。

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